2012年1月21日土曜日

歯周病と子宮、胎盤に感染 早産の危険 【世田谷 小児歯科】

妊婦にも影響する。歯周病菌が子宮や胎盤に感染すると、炎症によって出る物質が子宮を収縮させるなどの影響を及ぼして早産となり、低体重児出産の危険性が高まる。

 歯周病は以前から糖尿病の主な合併症として知られていたが、逆に歯周病を患うと糖尿病を進行させることも分かってきた。歯周病によって産出された物質が、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げるためだ。

 歯周病の予防策について、豊水歯科(札幌市中央区)の井谷秀朗院長は「感染症なので細菌をゼロにすればいい。しかし口内の細菌をゼロにするのは不可能なので細菌を減らすしかありません」と説明する。歯周病菌が繁殖する歯垢を、歯磨きで地道に取り除くしかない。

 回数は「食べかすが歯周病菌の餌になるので、できれば毎食後が望ましい」。また若いときからの習慣化も大切だ。歯磨きを怠っていても、若いと抵抗力があるので歯周病になりにくいが、年を重ねると抵抗力が落ちて歯周病が急激に進む場合もあるという。

 歯垢が固まった歯石も歯周病菌が繁殖するので除去が大切だ。ただし、歯石を自分で取り除く人もいるというが、「歯茎を傷つけて逆に悪化させる可能性もあります。自身で取ることは避けてください」と注意する。

 また歯と歯の間などのように、歯磨きだけでは汚れが落ちにくい部分もあるため、井谷院長は「歯科で定期的にクリーニングや歯石除去してもらうことを勧めます」と話す。

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