●試験Ⅰ(形成抑制効果)の結果
0.008 mg/mlと低濃度の『ラクトフェリン』であっても、鉄の結合量に関わらず、歯周病菌「バイオフィルム」形成を抑制する作用が見られました。
『ラクトフェリン』の濃度を高くするとさらに効果が高まりました。
また、歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバリスをプラスチック上で24時間培養する際、『ラクトフェリン』を無添加のものと、『ラクトフェリン』を0.031 mg/ml添加し、顕微鏡で観察を行いました。
『ラクトフェリン』を添加しなかったものに比べ、添加したものでは「バイオフィルム」の形成が抑制されています。
この効果は、別の歯周病菌プレボテラ・インターメディアでも同様に確認されています。
● 試験Ⅱ(除去効果)の結果
『ラクトフェリン』は0.008 mg/mlの低濃度から、歯周病菌「バイオフィルム」の量を減少させました。
● 試験Ⅲ(抗生物質との併用効果)の結果
『ラクトフェリン』(0.5 mg/ml)を抗生物質シプロフロキサシン(ciprofloxacin)(0.001mg/ml)またはミノサイクリン(minocycline)(0.01mg/ml)と併用することで、「バイオフィルム」除去効果が増強されました。
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