2011年4月21日木曜日

ラクトフェリンの歯周病菌バイオフィルムに対する阻害効果の試験結果 | <歯周病治療 世田谷区>

●試験Ⅰ(形成抑制効果)の結果

0.008 mg/mlと低濃度の『ラクトフェリン』であっても、鉄の結合量に関わらず、歯周病菌「バイオフィルム」形成を抑制する作用が見られました。

『ラクトフェリン』の濃度を高くするとさらに効果が高まりました。

また、歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバリスをプラスチック上で24時間培養する際、『ラクトフェリン』を無添加のものと、『ラクトフェリン』を0.031 mg/ml添加し、顕微鏡で観察を行いました。

『ラクトフェリン』を添加しなかったものに比べ、添加したものでは「バイオフィルム」の形成が抑制されています。

この効果は、別の歯周病菌プレボテラ・インターメディアでも同様に確認されています。


● 試験Ⅱ(除去効果)の結果

『ラクトフェリン』は0.008 mg/mlの低濃度から、歯周病菌「バイオフィルム」の量を減少させました。


● 試験Ⅲ(抗生物質との併用効果)の結果

『ラクトフェリン』(0.5 mg/ml)を抗生物質シプロフロキサシン(ciprofloxacin)(0.001mg/ml)またはミノサイクリン(minocycline)(0.01mg/ml)と併用することで、「バイオフィルム」除去効果が増強されました。

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