松本歯科大(塩尻市)は22日、東日本大震災の医療ボランティアと遺体の身元確認作業のため、歯科医師ら9人を宮城、岩手両県に派遣すると発表した。
会見したボランティア団長の笠原浩・衛生学院長は「困っている被災者の情報を把握し、きめ細かくケアしたい」と話した。
日本歯科医師会や日本歯科医学学会などの要請に応えた。
医療ボランティアは笠原団長と歯科医師6人。
24日から5月1日までの日程で宮城県気仙沼地域などの避難所で義歯の調整など口腔(こうくう)ケアに当たる。県歯科医師会が派遣する3人も一緒に活動する。
身元確認作業は中野敬介准教授ら2人が、25日から29日まで岩手県内で活動する。
同県警の指示を受け、遺体の歯型を記録する。
阪神大震災でも医療ボランティアをしたという笠原団長は「被災後1カ月では歯科と精神科のニーズが高まる。
現地は歯科診療が再開しており、相談の上で可能なら治療もしたい」と意気込んでいた。 (福沢幸光)
0 件のコメント:
コメントを投稿