2011年6月14日火曜日

食道,胃,膵臓,大腸などにおけるがん組織の成長 【世田谷 三軒茶屋 歯科】

ヘッジホッグタンパク(Hh)は、多くの生物における細胞成長に関わっています。
Hhが細胞外に分泌され、リガンドとして近くの細胞の表面にある受容体に結合すると、受容体はシグナルタンパクを細胞内に分泌し遺伝子を活性化させます。
特発性および家族性の遺伝子変異によるヘッジホッグシグナル過程の活性化が、さまざまな腫瘍の形成に関与することがすでにわかっています。
アメリカ、ジョンズホプキンス医科大のベルマン博士らは、ヒトの食道、胃、胆管、膵臓および大腸のがん組織を調べ、いずれもHhリガンドが過剰に発現していること、Hhによって活性化される標的遺伝子の活性が大腸以外のガン組織で高まっていること、またこの活性作用は細胞内シグナルタンパクの阻害薬シクロパミンによって抑えられることがわかりました。
さらにシクロパミンは、培養したがん細胞の増殖を抑え、マウスの皮下に移植したヒトのがん組織の大きさを縮小させることがわかりました。培養細胞実験では、リガンドと受容体の結合を阻害するHh中和抗体を加えるとHhのシグナル作用やがん細胞の増殖が抑えられ、Hhリガンドタンパクを加えるとがん細胞増殖が促進されました。
博士らによれば、これらの消化器官のがんにおける細胞増殖やHhシグナル過程は、遺伝子変異ではなく、Hhリガンドの発現によって制御されているそうです。

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